微生物検査室
微生物検査とは
微生物検査とはいろんな感染症により不幸な転帰を向かえる事が無いように、
少しでも早く原因菌を検出して適切な治療に役立たせる事が目的である。
その感染症には、
敗血症・髄膜炎・腹膜炎・肺炎・泌尿生殖器感染症・腸管感染症・結核など全身的に広がっている。
その他、インフルエンザ等のウイルス疾患も迅速検査として出来る限り行う。
検査検体
臨床よりあらゆる検査材料の提出があり、採取検体は全身におよぶ。
血液、髄液、痰、便、尿、各種膿汁、胃液、各種組織等が提出される。
検査項目
塗抹検査 | グラム染色 ・・・主に一般細菌を中心に鏡顕、合わせて白血球貪食像等の細胞反応を調べる。 (唯一微生物検査の迅速検査である) |
抗酸菌染色・・・結核菌・非定型抗酸菌を調べる。 | |
培養同定検査 | 提出された検査材料、目的菌等を考慮し的確な培地を選び培地に材料を塗布し、検出菌の特徴にあった培養温度、培養環境(好気培養、嫌気培養、微好気培養等)にて24〜72時間培養する。 菌種により2週間、1ヶ月、3ヶ月培養を行う場合もある。 |
薬剤感受性検査 | 提出検体よりの細菌学的にみて原因菌と考えられる菌に対し、発育菌を用いて治療のためどの薬剤に感受性を示し使用可能かを調べる検査である。 菌が発育してからの検査になる為、感受性検査の料金は後日追加徴収となる。 |
遺伝子検査 | 主に抗酸菌(結核、非定型抗酸菌)の検出。 |
腸管出血性大腸菌(O157)ベロ毒素の検出。 | |
耐性菌の検出 | 感受性検査の結果から耐性菌をいち早くチェックし、迅速に臨床へ報告し院内感染防止に努める。 |