血液検査室
全自動血球計数装置:Coulter DXH800
血球計数
日常スクリーニング検査項目の一つであり、自動血球計数装置を用いて、貧血や白血球、
血小板の増減を調べます。
主に次の項目があります。
- 白血球数・・・自己免疫疾患やウイルス感染症、ある種の貧血では減少します。 白血病では増加や減少する場合が見られるために追加に検査を行います。
- ヘモグロビン量・・・赤血球内で酸素や炭酸ガスを運搬する成分であり、その減少は貧血の指 標として測定されます。
- 血小板数・・・血小板は出血時の初期止血に重要な働きをする為、数が減少すると出血傾向が見られることがあります。
また急激で高度な減少は体内での血栓形成の可能性もあるため、そういった場合は迅速な報告を行っています。 - 網赤血球数・・・未熟な赤血球の事で、この増加は造血機能の亢進を示しています。
赤血球沈降速度(血沈)
赤血球が重力で沈降する速度を測る検査であり、初期スクリーニング検査の一つであり 炎症や貧血等で促進します。
血液像
血液をスライドガラスに塗布、染色し、顕微鏡で観察することによって、血液疾患を含む さまざまな疾患の情報を得ることが出来ます。
骨髄像
白血病や悪性リンパ腫等の血液疾患を疑うとき、骨髄液を採取してさまざまな染色を行い、
その血球像を顕微鏡で観察する検査です。
造血の状況や腫瘍細胞の出現の有無を知ることが出来ます。
フローサイトメトリー検査
白血病等の血液疾患の時、更にフローサイトメトリーによる細胞表面抗原の解析を行い、 腫瘍細胞の起源を決める事で治療方針や予後予測に役立ちます。
止血・凝固検査
血液は体の中では酸素や栄養を体中に運ぶ為流れていますが、ケガなどで外に出ると固まります。
しかし、そのバランスが崩れると出血しやすくなったり、血栓ができてしまったりします。
その働きを担う血液凝固・線溶因子の状態を見る検査です。
手術前に行ったり、血栓の予防のための薬の効き具合を確認したりするために行ったりもします。
----検査項目----
- PT ・・・プロトロンビン時間(秒、%活性、INR)
- APTT ・・・活性化部分プロトロンビン時間(秒)
- Fib ・・・フィブリノーゲン(mg/dl)
- TT ・・・トロンボテスト(%)
- HPT ・・・へパプラスチンテスト(%)
- AT ・・・アンチトロンビンテスト(%)
- PLG ・・・プラスミノーゲン(%)
- APL ・・・アルファー2プラスミンインヒビター(%)
- FDP ・・・フィブリノーゲン・フィブリン分解産物(μg/dl)血中及び尿中
- DD ・・・フィブリン分解産物(μg/dl)
- SF ・・・可溶性フィブリンモノマー(μg/dl)
- 各因子定量 ・・・U・X・Z・[・\・]・]T・]U・]V
- TEG ・・・トロンボエラストグラム
全自動血液凝固分析装置:Coapresta2000
ホルモン関連検査
----検査項目----
- テストステロン ・・・性ホルモン
- インタクトPTH ・・・骨代謝
- エリスロポエチン ・・・貧血
- 葉酸 ・・・貧血
- ビタミンB12 ・・・貧血
全自動化学発光酵素免疫測定装置
UniCel DxI 800